料理とは、心に灯りをともすものだと思っています。
食がほんの少し豊かになるだけで、人生は大きく変わる。
それは決して高価な食材や
贅沢な調理によるものではありません。
「食べる誰か」を想いながら心を込めて作る。
その気持ちが料理に宿り、食卓にぬくもりを生み出します。
人生の中で、ふとした瞬間に思い出す食卓。
その記憶がよみがえると、
胸の奥にぽっと灯りがともるように、
心があたたかく満たされる。
私は、そんな料理をこれからも作り続けていきたいと
願っています。
長野県安曇野市を拠点に活動している出張料理人・フリーシェフの西澤明奈です。
「faire sourire(フェルスリール)」という名のとおり、料理を通して人々の笑顔を生み出すことを大切にしています。
訪れる土地ごとに息づく自然と、そこに暮らす人々が育んできた食材。 その恵みを最大限に引き出し、独自の感性と経験を重ね合わせることで、オリジナリティあふれる一皿を紡ぎ出します。
各地で出会う素材や人とのご縁が、唯一無二の料理を形づくり、その場にいる人々の心に深く響く、かけがえのない時間を創り出します。
「食」を通じて地域をつなぎ、訪れる人の心を震わせる特別な瞬間を届ける。 それが、西澤明奈とfaire sourireの目指す料理のかたちです。
はじめまして、シェフの西澤明奈と申します。
私が料理に惹かれたのは、小学生の頃のことです。
母子家庭だった我が家で、仕事で忙しい母の帰りを待ちながら、弟と一緒に“なんちゃってコース料理”を作って母にふるまっていました。
母が驚き、笑顔を見せてくれる――その瞬間が、何よりも嬉しかったのです。
あの頃から、料理には人を笑顔にする力があると気づいていたのだと思います。
けれど、すぐに料理人の道へ進んだわけではありません。
17歳で第一子、19歳で第二子を授かり、生活に追われる毎日。夢を語る余裕などありませんでした。
それでも子どもたちが成長するにつれ、私の心には新たな想いが芽生えました。
「夢を追うかっこいい背中を見せたい」
「努力はきっと報われると伝えたい」
料理の道を歩むことは、私にとって子どもたちへのメッセージでもあるのです。
私にとって料理とは、心に灯りをともすもの。
食が少し豊かになるだけで、人生は大きく変わります。
それは高価な食材や贅沢ではなく、食べる人を想ってつくられた料理だからこそ。
人生の中でふとその食卓を思い出したときに、心がぽっと温かくなる――私は、そんな料理を作っていきたいと思っております。
まだまだスタート地点に立ったばかりですが、食を通じて誰かの心に小さな灯りを灯せるよう励んでまいります。
「笑顔をつくる=faire sourire」
そんなレストランを育てていきたいです。
長野県松本市の有名レストランで5年間修行。
そこでナチュレフレンチの心得と技を学ぶ。
発酵食品マイスター、食育健康アドバイザー、マクロビオテックマイスターの資格を取得。
その後、2年間大町市の酒蔵で杜氏補佐として日本酒を造りながら発酵の技術を学ぶ。
その間、先輩シェフのもとでイタリアンの引き算する料理を学ぶ。
現在、週一日のシェアキッチンでの営業をしながらフリーシェフとして活動中。